ニューオリンズ・トライアル

昔から裁判・陪審モノが好きで、「十二人の怒れる男」、「12人の優しい日本人」を見て面白かったが、これもかなり面白かった。

「十二人」の内容が、陪審員同士の議論を通じて意見が変わっていく様子を主に描いているのに対して、この作品は陪審員の純粋な議論以外の部分での駆け引きやトリックがより多く描かれている。

最後の評決後は、うれしい気持ちとともに、陪審員の意見がこれぐらい(は大げださろうけど、それにいくらか近く)変動することは、ある意味で大いに危うい制度なんだと実感した。

ところで、作品中に登場する陪審コンサルタントのようなものは、システムを突き詰めるとやがて発生しうる形態に思える。ただあれほどの規模のコンサ ルタントになると、仕事として定期的に大きなプロジェクトが必要になってくるだろうし、そうなると彼らにも、超大手企業向けに訴訟が起こされることは望む べく事態なので、そういった訴訟に勝ち過ぎて提訴の意欲が下がり過ぎないよう、「訴訟への勝ち方」にも工夫が必要になってくるのかも知れない。